終活を始める際に、ぜひ活用したいのがエンディングノートです。「人生の終わりに向けて作るもの」というネガティブなイメージを抱く方も多いかもしれませんが、実際には「老後の生活をより充実させるためのもの」でもあります。エンディングノートとは何かを知り、具体的な活用方法を学びましょう。記しておきたい内容や注意点をわかりやすく解説します。
エンディングノートとは?
エンディングノートとは、自分のこれまでを振り返り、後悔しない最期を迎えるためのツールです。否応なく自身の「最期」と向き合うことになるため、ネガティブな感情を抱く方も多いかもしれません。
しかし人間である以上、最期のときは避けられないもの。「人生の締めくくりをより良いものにするため、今何をするべきなのか?」という、前向きな思考をまとめるためのツールでもあるのです。
日々の何気ない生活の中で、自分自身の本当の願いや思いを意識する機会はそれほど多くはありません。ぜひエンディングノートを通じて、自分自身と向き合ってみてください。「より充実した人生を送った上で、最期のときを迎えたい」という願いも、叶えやすくなるでしょう。
エンディングノートに記すべき内容は?
エンディングノートは自分や家族のために記すものであり、決まった様式はありません。自分の好きなように、自由に書き進めて構いません。
とはいえ、「自由だからこそ、どう書けば良いのかわからない」と悩む方も多いでしょう。また好きな内容だけを書いた結果、自身の死後、十分に活用してもらえない恐れもあります。基本的には自由に書き進めつつ、以下の内容を盛り込むことをおすすめします。
- 自分自身に関する情報(氏名や生年月日、これまでの歴史や家族構成、好きなものなど)
- 遺言書の有無と保管場所
- 財産や資産に関する情報
- 医療や介護についての要望
- 葬儀についての要望
- お墓や埋葬形式についての要望
- 親しい友人や知人の連絡先
- 利用中のサブスクリプションサービスについて
- パソコンやスマホのIDやパスワード など
財産や資産に関する情報をエンディングノートにまとめておけば、自身の死後、残された家族の苦労を軽減できます。財産調査に余計な手間を取られる恐れもないでしょう。もちろん今後も増減すると予想されますから、一定期間ごとに見直しするのがおすすめです。プラスの資産だけではなく、マイナスの資産についてもつまびらかにしておきましょう。
デジタル機器やインターネットの活用が一般的になっている今、そうした方面での終活も忘れてはいけません。自身が亡くなったあとに不要なサービスが継続されないよう、また必要な手続きを滞りなく進められるよう、必要な情報はエンディングノートにまとめておくと安心です。
これらの情報以外にも、エンディングノートには以下のような内容を記しておくのもおすすめです。
- 過去に経験した印象的な出来事
- 特に嬉しかった思い出や後悔していること
- 身近な人への感謝の気持ち
- 最後に伝えたいメッセージ
エンディングノートに記載する内容を通して、自分自身のこれまでとこれからについて、じっくり向き合ってみてください。
エンディングノートの注意点3つ
手軽に始められる終活の一環として、近年人気のエンディングノート。しかし実際には、エンディングノートが発端となり、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうケースもあります。こうしたトラブルを避けるため、3つの注意点を頭に入れておきましょう。
1.保管場所に注意する
先ほどもお伝えしたとおり、エンディングノートに記されるのは、ごく私的な内容です。自身の財産に関する内容や、デジタル機器を管理するためのID・パスワードなど、他者に知られるべきではない情報も多く含まれています。誰でも簡単に見られる場所に保管するのは避けてください。
一方で、いざ必要になったときに、「見つけてもらえない」というリスクもあります。人の目に触れないようにとの思いで、わかりにくい場所に保管した場合、そのまま放置されてしまう恐れがあるでしょう。自身の死後の手続きに、エンディングノートに記した内容が反映されなくなってしまいます。
人が簡単に触れられない保管場所を用意した上で、エンディングノートの存在を身近な人に伝えておくのがおすすめです。遺言書を残す場合には、そちらにエンディングノートの保管場所を記しておくのも良いでしょう。
保管場所についてもう一点重要なのは、「通帳やキャッシュカード、実印といった貴重品と一緒にしない」という点です。ノートに記した内容と合わせて悪用されないよう、十分に注意してください。
2.定期的に見直す
エンディングノートに記した内容は、「一度書いたらそれで終わり」というわけではありません。時間の経過とともに、自身の思いが変わっていくケースは多いものです。身近な人に残す財産にも、変化があるでしょう。
エンディングノートに記した内容は、定期的に見直すようにしてください。必要な情報を更新していくことで、より自身の思いに沿ったエンディングノートに近づけられます。
3.法的拘束力がないことを理解する
エンディングノートには、遺言書のような法的拘束力はありません。エンディングノートに遺産分割に関する希望を記した場合でも、相続人がそれに従う必要はないのです。遺産の行き先に何らかの希望がある場合、法的に有効な形で遺言書を記してください。
エンディングノートと遺言書は、それぞれの特性を理解した上で併用するのがおすすめです。法的拘束力が必要な事柄は遺言書に記しましょう。なぜそのような遺言を残したのか、自身の思いをエンディングノートに綴ることで、遺産分割に関する親族間トラブルを防ぐ効果を期待できます。
エンディングノート作成で挫折しないためのコツ
終活ブームの今、エンディングノートを作成しようと思い立つ方は決して少なくありません。しかしいざ作成スタートしてみると、完成させられないまま挫折してしまう方も多いようです。
エンディングノート作成で挫折しないためには、「無理をしない」のが最大のコツです。「○○から記載しなければ」と自分を縛る必要はありませんから、書きたいときに書きやすい部分から記入するようにしましょう。また、最初から完璧を目指す必要はありません。エンディングノートでもっとも重要なのは、自分の「想い」を残すことです。必要な情報は何度でも書き直していけますから、気軽な気持ちでチャレンジしてみてください。
最初はとりとめのない内容でも、「書いているうちに自分の気持ちがはっきりしてきた」と語る方も少なくありません。形式にこだわらず、自分らしい形で記入していきましょう。
エンディングノートの書き方を学べる場所は?
エンディングノートを書いてみよう!と思ったら、まずは一度、その書き方を教えてくれる場所を活用してみるのもおすすめです。
「窓口de終活」では、エンディングノートの書き方についても、各種案内を行っています。2022年8月には、丸井錦糸町店に「窓口de終活」1号店がオープン。終活に関するセミナーや、個別相談サービスに対応しています。
【窓口de終活 錦糸町マルイ店】
住所:〒130-0022 東京都墨田区江東橋3-9-10 錦糸町マルイ5階
電話番号:0120-948-644
営業時間:10時30分~19時00分
定休日:錦糸町マルイに準ずる
個別無料相談は、終活コンシェルジュがお客様それぞれの相談ごとに対応。終活の専門家が、エンディングノートの書き方についても細かくアドバイスいたします。そこまで本格的なのはちょっと…と思う方には、セミナーがおすすめです。エンディングノートはもちろん、終活全般についてテーマごとにセミナーを実施。参加費無料がほとんどなので、気になるテーマを見つけてください。
「窓口de終活」店舗のセミナースペースで行っている「エンディングノート執筆サポート」なら、完全無料・予約不要でご利用いただけます。エンディングノートが完成するまで何度でもサポートいたしますので、ぜひご利用ください。
今なら、エンディングノートが無料!
現在、窓口de終活では、来店者様全員に『窓口de終活 特製エンディングノート』を無料でお配りしています。エンディングノートを書き始めてみたい方は、ぜひ一度ご来店ください。なお、配布は無くなり次第終了(数量限定・先着順)となります。あらかじめご了承ください。
エンディングノートで終活をスタートしよう
エンディングノートは、終活スタートの第一歩です。その意味や注意点を把握して、自身の今後のために役立ててみてください。エンディングノートを残しておけば、万が一のときに遺族に情報提供してくれるでしょう。
また作成段階において、自身の今後をあらためて見つめ直せる点も、非常に大きなメリットになるはずです。「窓口de終活」の各種サービスも、ぜひご活用ください。