認知症発症等に伴う「資産凍結リスク」に備えるための切り札として注目されている「家族信託」。「シニアと家族の相談室」では、株式会社ファミトラ(以下「ファミトラ」)による家族信託セミナーや相談会が好評です。今回はファミトラの家族信託組成や運用にかかるサポートの特色をご説明したいと思います。
認知症と家族信託
認知症発症に伴う資産凍結リスクを回避するためには、元気なうちに対策をしておくことが必要です。家族信託は、ご本人の判断能力があるうちに、信頼できるご家族との間に「信託契約」を締結し、大切な財産を託す仕組みです。これにより、認知症などでご本人の判断能力が低下した後でも、ご本人やご家族のニーズに沿った柔軟な財産の管理や運用が可能になります。家族信託は、近年、さまざまなメディアで取り上げられるなど、注目を集め始めているものの、まだまだ一般的に認知されているとは言い難い状況です。ファミトラは、「家族信託をあたりまえに」というビジョンを掲げ、「家族信託組成コンサルティング」「家族信託運用サポート」の2つのサポートサービスを提供しています。
家族信託組成コンサルティングでは、ファミトラの社員である家族信託コーディネーターが専任の担当者となり、ご本人やご家族のご要望を丁寧にヒアリングします。お伺いした内容を整理した上で、最適な家族信託の提案を行うほか、弁護士・司法書士・銀行・公証役場との橋渡し役を務めるなど、きめ細かい家族信託の組成サポートをご提供します。これまで、家族信託組成にかかるサポートの主な担い手は、司法書士等の専門家でした。しかしながら、こうした専門家に支払う報酬額は100万円前後となることも多く、家族信託の有効性を認めながらも、コスト面から組成を断念される方も少なくありませんでした。ファミトラでは、家族信託組成に必要なお客様やご家族へのヒアリング、論点の整理などのプロセスを、ITを使って合理化することにより、一般的な家族信託の半分程度のコストで、ご本人やご家族にとって最適な家族信託を組成することが可能となっています。
安心のサポート体制
家族信託組成後、財産の管理を担うご家族(受託者)は、ご本人(委託者)との間で取り交わした信託契約に従い、ご本人のために財産の管理・運用を行うことになります。家族信託運用サポートは、ファミトラが「信託監督人」として、家族信託の安定的な運用をお手伝いさせていただくサービスです。信託監督人は、受託者が委託者から託された財産を適切に管理しているかどうか監督する役割を担っており、帳簿作成や報告といった受託者が負う義務についても、継続的にサポートさせていただいています。帳簿作成にあたっては、便利な専用アプリをご活用いただけます。また、法務、税務、不動産などの専門家にご相談できる仕組みも整えています。委託者が亡くなるまで、ファミトラが伴走させていただく家族信託運用サポートは、多くのご家族から「安心できる」とご好評をいただいています。
まとめ
家族信託は、資産凍結リスクに備える有効な手段ですが、信託契約の作成等、家族信託の組成には専門的な知識・ノウハウが必要です。誰に相談したら良いかわからないという方は、シニアと家族の相談室までお気軽にお問い合わせください。ファミトラのほか、信頼できる専門家をご紹介可能です。