「シニアと家族の相談室」では、「老人ホームや介護施設探しを始めるベストタイミングはいつ?」というご相談を受けることが少なくありません。
この記事では、老人ホーム・介護施設探しのタイミングについて考えてみたいと思います。
在宅介護に限界を感じたとき
ご家族の老人ホームや介護施設を探し始めるタイミングについては、多くの介護関係者が「在宅介護がつらいと感じたタイミング」と口をそろえます。
都内在住のAさん(61歳男性)は、同居していた86歳のお母様の認知症が進行し、徘徊が始まったことで、「介護の負担が急激に大きくなった」と言います。
睡眠時間を削られ、仕事にも支障をきたすようになり、精神的に追い詰められたAさんは、在宅介護に限界を感じ、「シニアと家族の相談室」にご相談に来られました。「シニアと家族の相談室」では、Aさんに信頼できる老人ホーム紹介会社を紹介し、お母様が入居される施設選びをサポートさせていただくことにしました。
いくつかの施設を見学された後、Aさんは自宅から通いやすく、ケア体制が充実した介護付き有料老人ホームを選択。無事、お母様の入居が完了しました。お母様は施設の環境が気に入ったようで、Aさんも介護負担から解放され、平穏な日常を取り戻すことができました。
退院後の自宅生活が難しいとき
入院中の高齢者が退院する際に、病院から「退院後の自宅での生活は難しいので、早急に施設を探してください」と言われることがあります。
このようなケースでは、病院のソーシャルワーカーに相談しながら、退院までの短期間で適切な施設を見つける必要があります。迅速な対応が求められるため、豊富な情報量とネットワークを持つ老人ホーム紹介会社の力を借りると良いでしょう。限られた期間内に適切な施設を見つけるためには、専門的なサポートは欠かせません。
一人暮らしに不安を感じ始めたとき
「在宅介護に限界を感じたとき」「退院後の自宅生活が難しいとき」は、ご家族の老人ホーム・介護施設探しを始めるタイミングとなります。
これに対し、「頼れる親族がいない」「子供たちに迷惑を掛けたくない」といった理由で、ご自身が入る老人ホーム・介護施設探しを始める方も増えています。
このようなケースでは、一人暮らしに不安を感じ始めたことが主なきっかけとなっているようです。まだまだお元気な方が多いので、マンションのように独立した部屋で生活しながら、必要なときに安否確認や生活相談などのサポートを受けられるサービス付き高齢者住宅が一つの選択肢となります。自立した生活を維持しつつ、安心感を得られる環境を整えることができるという特色があります。
まとめ
老人ホームや介護施設を探し始めるタイミングとして、典型的な3つのきっかけについて、ご説明させていただきました。
迷ったときは、専門家のアドバイスを受けることで、最適な選択をすることができると思います。「シニアと家族の相談室」は、信頼できる複数の老人ホーム紹介会社と提携しており、定期的にセミナー、施設見学ツアー等も企画しています。介護のお悩みは、「シニアと家族の相談室」にぜひご連絡ください。