認知症等で判断能力がなくなってしまうと、ご本人の財産であるにもかかわらず、「銀行窓口で預金が引き出せない」「不動産の売却ができない」といった「資産凍結」の問題が発生します。シニアと家族の相談室にも、40~60代のお客様から「高齢の親の相続や財産管理が不安」という声が多く寄せられています。
一方、こうした40代~60代のお客様の中には、物価上昇が進む中、ご自身の老後資金に対する不安を抱えている方が少なくありません。
本セミナーでは、第一部で老後に必要なお金を分類し、ファイナンシャルプランニングの重要性を解説。
第二部では、遺言と家族信託を中心に、相続トラブルや資産凍結リスクへの備え方について、わかりやすくお伝えします。
講師の廣木智代さんと廣木涼さんは、なんと実の親子。2世代の不安に向き合うセミナーです。ぜひご参加ください。
イベント情報
日程:2025年7月19日(土)11:00~12:30
形式:ZOOM
主催:株式会社鎌倉新書
<第一部>11:00~11:40 講師:廣木 智代 先生
「知っておきたい老後のお金」
<第二部>11:50~12:30 講師:廣木 涼 先生
「正しい遺言の書き方と家族信託」
第一部 知っておきたい老後のお金
高齢期に必要なお金を「生活に必要なお金」「医療に必要なお金」「介護に必要なお金」「相続や死後の手続きに必要なお金」に分類し、それぞれのポイントを考えます。昨今の物価の上昇を受け、将来に対し漠然な不安をお持ちの方も多いと思いますが、講師の廣木智代さんは「漠然とした不安を解消するためには、ファイナンシャルプランニングが重要」という考え。自分の収支の把握と資産の棚卸をもとにファイナンシャルプランニングを行い、安心して長生きできる人生設計のヒントを得ることができると思います。
第二部 正しい遺言の書き方と家族信託
親の相続と財産管理について、遺言と家族信託という2つの解決策を紹介します。遺言がある場合、遺産分割は原則、遺言の内容に従って行われるため、相続人全員で行う遺産分割協議が不要となります。「相続人同士の仲が悪い」「分割しづらい財産構成」といった「争族」が予見される場合はもちろん、「相続人の人数が多く、互いに疎遠」「行方不明の相続人、認知症の相続人がいる」といった「円滑な遺産分割協議が難しい」と思われる場合についても、遺言の作成がおすすめです。
後半では、家族信託の基礎を学びます。認知症等により判断能力を失った場合、契約行為や権利の行使が単独ではできなくなり、「銀行窓口で預金を引き出せない」「不動産を売却できない」といった「資産凍結」が発生してしまうリスクがあります。家族信託は、「大切な財産を信頼できる家族に託し、管理・運用・処分を委ねる」という財産管理手法で、資産凍結リスク対策の効果的な手段として、注目を集めています。