漢方って何なの？漢方薬の効果はあるの？など漢方薬への疑問がたくさんある方が多いのではないでしょうか。そこで今回は、運龍堂株式会社の代表取締役、佐藤貴繁さんをお招きし、漢方薬について詳しくご説明していただきました。

 漢方薬って本当に効くの？

「漢方薬はあまり効かなさそう」「長期間に飲み続けないとならなそう」という方もいらっしゃいます。

しかし、近年では科学的にも効果が証明されつつあります。例えば、「抗がん剤治療に漢方薬を併用したところ、生存率が上昇し副作用が軽減した」といった報告もあるそうです。また、効き目についても、即効性のあるものでは、数分で効果がみられるものもあるそうです。

ではなぜ、このようなイメージがあるのかというと、漢方薬の目的が、「健康なうちから飲んで、病気を防ぐもの」だからです。元気なときから飲み続けるので「長期的に飲み続ける」というような錯覚が起こってしまうのです。

「長く飲み続けなければいけないもの」ではなく、「長く飲んでも良いもの」というわけです。さらに、同じ漢方薬を飲み続けるのではなく、季節や体調の変化に合わせて、薬の種類なども変化させるそうです。

 漢方薬を選ぶコツは？

漢方薬にはいろいろな種類があり、何を選んだらいいのか分からないという方も多いと思います。

漢方薬を選ぶ際のコツは、「詳しい人にアドバイスをもらうこと」です。

漢方には「同病異治」と「異病同治」という言葉という言葉があります。同じ頭痛という症状でも、原因はさまざまです。体質の違いもあるので、一人ひとりに異なった漢方薬が処方されます。

一方、原因は同じでも体に現れる症状が人によってことなる場合もあります。このような時には症状は異なるが治療方針は同じの場合もあります。このような場合には、同じ漢方が処方されます。

一口に頭痛といっても原因はさまざまです。その原因に合った正確な漢方を飲むためにも、漢方に詳しい方に相談することが大切です。

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