本日は、曹洞宗のお坊さん、尾山恒道さんをお招きし、仏壇じまいや遺品整理について、実例を交えながらお話ししていただきました。
尾山さんは、室町時代から続く曹洞宗 貴福山林泉庵(新潟県)の副住職。 現在はお坊さん派遣案内活動を通して都市部への布教活動に従事されています。
供養することで、心の整理に繋がる
仏壇じまいは、やむを得ずお仏壇を処分する際に行う一連の流れのことを言います。この仏壇じまいを行うには、事前にお仏壇から故人様の魂を抜く「閉眼供養」を行う必要があります。
菩提寺(先祖代々のお墓を置かれたり、葬式や法事を行ったりする先祖代々お付き合いのあるお寺)があるお家の場合は、そのお寺のお坊さんに閉眼供養を行っていただきます。
菩提寺のない家庭では、仏壇じまいはどうするの?
一方で、菩提寺のない方は、お坊さんの派遣サービスを利用する方が多いようです。
派遣のお坊さんの場合、一期一会な関係であり、お寺の檀家(菩提寺のあるご家庭のこと)にならなくても良い、お布施の額が一律で明確であるといった特徴があります。
閉眼供養はなぜ必要?
セミナーの中で、「お墓の閉眼供養をしたかどうか分からない」というご相談をお客様からいただきました。仏壇じまいと同様、お墓はご先祖様が下りてくる依り代なので、墓じまいにも墓石の閉眼供養は必要となります。
「閉眼供養したかわからない墓石は、するべきです。供養することで、心の整理に繋がります」と尾山さん。古いお仏壇もお墓も、顔も名前も知らないけれど、ご自身のルーツとなったご先祖様を祀っているお仏壇、眠っているお墓であることは確かです。
そんなお仏壇やお墓をやむを得ず処分する際には、お清め・お祓いといった感謝の儀式をした方が、ご自身の心も晴れることでしょう。
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