神奈川県の鎌倉にある建長寺(巨福山建長興国禅寺)の僧侶が根菜を、ごま油で炒めて出汁を加え、醤油で味を調えたすまし汁です。
「建長汁」から「けんちん汁」と呼ばれるようになったと言われています。もちろんお寺の料理ですので、最初から精進料理です。
それでは早速、調理方法に参ります。
目次
けんちん汁の作り方
材料(2人分)
- 大根 200グラム
- 人参 200グラム
- ごぼう 200グラム
- こんにゃく 半分
- 木綿豆腐 半丁
- 昆布出汁 1,000ml
- 醤油 大さじ2
- ごま油 少々
作り方
- 大根、人参、ごぼうはよく洗って、皮つきで乱切り
- こんにゃくをちぎる(包丁で切っちゃダメ)
- ごぼう、こんにゃくを鍋で3分程、炒める
- 人参、大根を加えて3分炒める
- 昆布出汁を加えて、野菜がやわらかくなるまで火をとおす
- 水切りした豆腐を、手でちぎりながら投入
- 醤油で味を調えて完成
けんちん汁の作り方を写真で見ると
①大根、人参、ごぼうはよく洗って、皮つきで乱切り
②こんにゃくをちぎる(包丁で切っちゃダメ)
③ごぼう、こんにゃくを鍋で3分程、炒める
④人参、大根を加えて3分炒める
⑤昆布出汁を加えて、野菜がやわらかくなるまで火をとおす
⑥水切りした豆腐を、手でちぎりながら投入
⑦醤油で味を調えて完成
なんて簡単なのでしょう!!!
洗い物も少ない。
お椀に盛り付けて完成です。
どうしてお寺ではけんちん汁をよく作るの?
お寺では、良くけんちん汁を作ります。
毎日精進料理を作っていると、どうしても残菜が出ます。その時はこの汁です。
基本は今回の具材ですが、いろいろOKです。例えば、里芋、厚揚げ、椎茸、長芋などです。
たくさんの具材をいろいろ入れて調理すれば、もっと美味しくなります。
建長寺の僧侶も、残菜に困ってこの汁を完成させました。
醤油仕立てを味噌仕立てに変えれば、全く違うものができます。いろいろと具材を変えて、“我が家のけんちん汁”を完成させてください。