冬が来ました。雪が降りましたね。先日は名古屋城が雪景色。
私がいます京都は、京都駅から車で2時間。電車で3時間。日本三景・天橋立よりももっと奥。隣国が見える程の先端です。
北風が冷たく、たくさん雪が降ります。去年は境内で40センチ。屋根から落ちた雪でお寺は覆われています。
そんな寒い時期には、大根です。
皆様の周りの農家さんも、今の時期に収穫されているでしょう?
雪が降る前の大根も、雪の下で過ごした大根も、甘くておいしいですよ
そんな大根を、おでんにされますが、精進では「風呂吹き大根」にします。
「時間をかけてゆっくり炊く」のが、普通ですが、時短ですよ!
簡単に!美味しく!できます。
今回は「圧力鍋」を、使って調理します。
我が家の圧力鍋の由来
圧力鍋と聞くと「大変そう……」なんて、イメージありますが、全然違います。
このごろは、男性の一人暮らしでも大活躍。朝、仕掛けて、仕事終わって、帰って直ぐに食べれる優れものです。このごろ大流行している模様のホットクックも何種類かありますが、私の持っている電気圧力鍋も、それほどの差はありません。
私の愛用の圧力鍋は、10年前、妻からもらったクリスマスプレゼントです。
「これで、美味しいもの作って食べさせて!!!」って、いただいたお鍋です。
プレゼントって普通は、もらう人のためになるものをプレゼントしますよね?
私が、電気圧力鍋が欲しいって、お願いした訳ではありませんよ。
「料理好きな夫(私)のため」ではなく、「自分(妻)のため」のプレゼント……。
今回はこのお鍋に登場いただきます。
それでは、調理方法に参ります。
精進風呂吹き大根の作り方
材料(2人分)
- カット大根 4個
- 昆布出汁 400ml
- 醤油 大さじ3
- 味噌 大さじ2
- 酒 少々
- 砂糖 大さじ2
作り方
- 大根を輪切りにする
- 大根の皮を剥く
- 電気圧力鍋に出汁と醤油、大根を投入
- 高圧10分にセット
- 味噌を鍋に入れ、砂糖、酒を入れる
- 極弱火で混ぜ合わせる
- 圧力鍋から大根を取り出し、盛り付け
- 上に味噌をのせたら完成
写真で見るとこんな感じ
①大根を輪切りにして、②皮を剥く
③電気圧力鍋に出汁と醤油、大根を投入して、④高圧10分にセット
⑤味噌を鍋に入れ、砂糖、酒を入れ、⑥極弱火で混ぜ合わせる
⑦圧力鍋から大根を取り出し、盛り付け⑧上に味噌をのせたら完成
なんて簡単なのでしょう!!!
洗い物も少ない。ほっとくだけで完成なんて。
今回は味噌にしましたが、辛子でもOKです。
チューブ辛子をのせたらおでんの大根です。
寒い日には、良いですね。
沢庵(たくあん)は僧侶の名前
大根は弥生時代に日本に伝わった食材です。一般的に食べられるようになったのは江戸時代。精進料理では、切り干し大根や沢庵として食されます。
ところで、沢庵というのは臨済宗の僧侶 沢庵 宗彭(たくあん そうほう)のことです。彼が郷里で「千本漬け」「百本漬け」「貯(たくわ)え漬け」といわれていたものを徳川家光に供したところ、家光によって「沢庵」と名づけられたと言われています。
身近な食材の名前が、僧侶の名前だったのですよ。あまりご存知ない人も多いですが、私達の生活の中には、多くの仏教用語が入っています。
ちなみに、禅寺では食事をするときに音は立てずにいただきます。
今度、沢庵を食べる際に、音(食べる時のポリポリッ)を鳴らさずに食べてみてください。
これができれば、僧侶になる素質がありますよ。