今回も「茗荷」。何故なら、私が好きだからです。
皆様は茗荷ってどうやって生産されるかご存じですか?パックに3個入って100~150円で売ってるのしか知らないでしょう?皆様に知ってもらうために、裏山で写真を撮影してきました。
生姜と同じような緑の茎が背丈1メートル程まで真っすぐ伸びます。その根元に茗荷の赤ちゃんが出てきます。
まさにこれです。
精進料理で茗荷にこだわる理由
以前の記事で、「精進料理って野菜料理」って言いましたが、実は使ってはいけない野菜があります。
私が薬味的な茗荷にこだわるのはそこにあります。
「ネギ」は使用禁止食材の1つなので、この時期の薬味的な役割に茗荷が出てきます。味噌汁、朝漬け、餡かけ、いろいろ使えます。
何故、ネギがダメかと言いますと、「五葷・ごくん」」って言葉が精進料理の世界にあります。五つの禁止野菜です。
ネギがそれに当たります。ピリッと辛く、パワーが出る食材はNG。なので、この時期、茗荷になってしまうのです。
唐辛子や山葵はOKです。
五葷についてはまたの機会に紹介しますね。
御馳走する時に大事なことは?
そして、梅肉は梅干し。皆様は自宅で梅を漬けますか?
私は漬けます。土用に天日干し。9月はもう食べれます。今年の新梅干しを使用します。何でも自家製。
それを、お洒落にパスタ。
パスタが嫌ならうどんでもOKです。その際は、冷やしあっさりうどんでしょうね。
何でもスーパーマーケットに売ってる時代ですが、人に御馳走するのは、自分の足で食材を「探す」「育てる」ことが大事です。「馳走」って言葉は、「馳せ参じ、走り回って」ってことでしょう。おもてなしのためには、自分で行動あるのみ。
お釈迦様のために、誰よりも早く食材を探して来た方は韋駄天様。だから、足の速い方を韋駄天っ言うのです。
さて、そろそろ自家製梅干し、裏山食材で作るパスタをご紹介いたします。
茗荷のパスタ・梅肉風味の作り方
材料(2人分)
- パスタ 100g
- 茗荷 3本
- 梅干し 3個
- 大葉 8枚
- 塩 適宜
- オリーブオイル 大さじ3
- 和風出汁 150ml
- 塩コショウ 適宜
作り方
- フライパンでパスタを湯がく
- 大葉と茗荷を千切りにしておく
- 梅干しは種を取り包丁で刻んでおく
- ボールに和風出汁、オリーブオイル、塩コショウを入れ合わせる
- 茹で上がったパスタの水切り
- フライパンに④とパスタを入れ、混ぜ合わせる
- 火を止め、梅肉をからめる
- お皿に盛り付け、大葉を散らす
- お好みでレモン汁をかけるとサッパリ感が増すでしょう
写真で見るとこんな感じ
何故、パスタをフライパンで茹でるのか?
パスタを茹でる時ってパスタ鍋や深さのある鍋で、たくさんのお湯で茹でますよね。
それって時短になりませんよ。
縦に入れるパスタを横に入れる。偏りが無く簡単に茹で上がる。そして、何より、洗い物が減る。
フライパン、ボール、ザル、だけでOK。アイデアで簡単調理。
男の料理って、何でも使って食材にこだわって、調味料もいろいろ。そして調理が終わった台所はグチャグチャ状態なのに、「どうだ!俺の料理!」と作ってやった感でどや顔……。
これじゃ作って貰っても困ります。
料理は手際の良さが肝心で、食べ終わったお皿を洗って水屋にしまう、銀台を拭き水滴を取ってピカピカにするまでが調理です。
世のお父様達。勘違いしちゃいかんぜよ!!本当の料理ってそんなもんだぜ。奥様に感謝されたければ、誤解の無いように。それと、食材と調味料にこだわるな!!料理本に書いてある物が無ければ、考えて他の物で代用すべし。
ということで、茗荷と梅干し、大葉で、サッパリパスタをお楽しみください。
パスタって言っても西洋のうどん。和の食材に拘らず、洋食も取り入れて、精進料理を楽しみましょう (^_-)-☆
ちなみに、パスタは小麦粉と水だけで作ります。卵は入っていません。